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作成日:2010年10月27日_記事番号:T00026170
タッチパネルの洋華光電、「11年設備投資は66%増」
携帯電話用タッチパネル大手、洋華光電(ヤング・ファスト・オプトエレクトロニクス)の林徳錚董事長は26日、2011年の見通しについて「宏達国際電子(HTC)とサムスン電子、LGエレクトロニクスの3大顧客からの需要はかなり強く、来年当社の売上高は世界タッチパネル市場の成長率30〜35%と同程度の伸びを見せる」と語った。その上で来年の設備投資額は、今年15億台湾元の66.6%増となる25億元(約66億円)に拡大するとの方針を示した。27日付工商時報が伝えた。
同社は、タッチパネルを使用したスマートフォンやタブレット型パソコンの大幅成長を受け、9月から大手ブランドを含む顧客に対し、7インチや10インチを主とする中型の静電容量方式製品を出荷しており、こうした製品が来年の業績成長をけん引するとみられる。
静電容量方式製品の同社生産能力は、年末には全体の55%を占め、初めて抵抗膜方式を上回る見通しだ。売上高比重でも来年、静電容量方式が5~6割を占める見込みだ。
また林董事長は、第4四半期売上高が第3四半期の47億1,900万元から2けた成長し、今年のピークとなると予想。証券会社は、単月18億元を突破する可能性もあると指摘している。