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「30代で老眼」、10人に1人


ニュース 社会 作成日:2010年10月28日_記事番号:T00026176

「30代で老眼」、10人に1人

 
 会社ではコンピューター、家ではテレビ、その合間に携帯電話のメッセージを何度も確認──。眠っている時間以外、近距離でものを見つめる時間が激増した現代人の目。台湾でも近年、老眼(老視)の若年化が進んでおり、10人に1人が40歳になる前に老眼鏡のお世話になるという。

 一般に、近距離でものを見つめる時間が長過ぎると、目の中にある水晶体の厚さを調節する毛様体筋の機能が衰え、焦点を合わせることができなくなる。

 毛様体筋は、PCやテレビなどの画面を凝視する時間が週37時間を超えると、退化が早まることが分かっている。台湾人は近視患者が比較的多いが、強度の近視も若年齢で老眼を引き起こす主な原因だ。

 中華民国眼科医学会の林浤裕理事長によると、20年前は「老眼が出始めるのは45歳から」と教えられていたが、いまではこの年齢が「40歳から」と修正されている。実際、台湾では40歳前後の近視患者が、老眼になるケースが増えており、35歳で老眼というケースもそれほど珍しくはないという。

 そんな中、同学会が最近行った調査で、ある団体のメンバーが突出して目が健康であることを突き止めた。その団体とは台北市野鳥学会。会員約1,000人のうち70%が「目の病気を患ったことがない」という。

 メンバーには「59歳でやっと老眼鏡が必要になった」という許長生さん(60)のような人もいる。許さんは普段、毎日7時間コンピューターに向かう生活を送っているがが、野鳥学会に入って以降18年間、週末には必ず戸外でバードウォッチングをしていることが効果を発揮しているようだ。

 眼科医学会によると、目の健康のために良いのは、▽1日1回(15分以上)は6メートル以上遠くを眺める▽2週間に1回は戸外活動をする▽近距離で目を使う場合は、30分ごとに5分間の休憩を取る──ことだそうだ。

 たとえ都会のコンクリートジャングルの中でも、遠くを見ることには同様の効果があるという。長い目で試してみるのも悪くない。ただし、戸外では帽子やサングラスなどを着用し、紫外線から水晶体を守ることもお忘れなく。