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新生高架路事件、台北市長選候補に明暗


ニュース 政治 作成日:2010年10月28日_記事番号:T00026177

新生高架路事件、台北市長選候補に明暗

 
 台北市の新生高架路補修工事をめぐる不正事件で、台北市政府の楊錫安秘書長(60)が起訴されたことを受け、11月27日投票の台北市長選に出馬した民進党の新人、蘇貞昌氏が勢いづく一方、現職の郝龍斌氏は守勢に追い込まれている。28日付自由時報が伝えた。
 
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郝氏は楊秘書長起訴の影響について「ない」と言い切った(27日=中央社)
 
 蘇貞昌氏は27日、後援団体の選挙集会で、今回の事件について、「楊秘書長まで起訴されたことは、問題の深刻さを物語っている。郝市長は捜査非公開の原則を盾に真相を公表しない」と批判。その上で、「蘇貞昌に投票して、市政府に送り、真相を皆さんに報告させてもらいたい」と支持を訴えた。

 蘇氏はまた、郝市政は台北国際花卉(かき)博覧会(花博)やさまざまな公共工事で浪費が目立つとして、「市長に当選すれば、浪費を抑制し、不正を取り除き、行政効率を高めたい」と語った。

 一方、郝氏は同日、悪天候の中、中正区の後援会発足行事に姿を見せ、あいさつの冒頭で「最近は風や雨の日が多く、きょうも天気は良くない」と選挙情勢を示唆するように語った上で、「これだけ多くの支持者の声援を目にすれば、必ず当選しなければならない」と訴えた。

 しかし、郝氏の選対幹部からは「これでは勝負にならない」とのため息も漏れ、両候補の表情は好対照を成した。