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電子ペーパーの元太、Q3業績過去最高に


ニュース 電子 作成日:2010年10月28日_記事番号:T00026203

電子ペーパーの元太、Q3業績過去最高に

 
 電子ペーパー世界最大手、元太科技工業(EIH)が27日発表した自社決算による第3四半期業績は、売上高が前期比3.1%増の52億7,300万台湾元(約140億円)、純利益が前期比微増の7億900万元でいずれも過去最高となった。粗利益率は31.3%と前期比で7.5ポイント下落。これについて劉思誠董事長は、大手顧客からボリュームディスカウントを受けたこと、およびアマゾンに供給した新製品「Pearl」で製造プロセスの調整実施による出荷減を挙げた。28日付工商時報などが伝えた。

 元太は電子ブックリーダーの需要拡大による供給不足を受けて、自社の生産能力を増強する一方、ブックリーダー用TFTアレイ基板は他社からの調達を進め、FFS方式液晶パネルは他社への生産委託を拡大する。

 同社は9月より、奇美電子(チーメイ・イノルックス)から第5世代生産ラインの電子ブックリーダー用TFTアレイ基板を調達しており、調達量は10月時点で自社生産分を上回った。現在、出荷製品の50%以上で奇美電製の同製品を採用している。

 また、傘下の韓国・ハイディスでFFS方式液晶パネルの生産能力が不足しており、11月から他のパネルメーカーに生産を委託する。

 元太は自社の中国・江蘇省揚州市の電子ペーパー生産拠点で設備増強を続けており、12月には生産能力がピークとなる見通しだ。

 劉董事長は電子ブックリーダーの世界市場規模について、今年は1,000万台以上、来年は2〜2.5倍の2,000万〜2,500万台に拡大するとみている。