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財政赤字に「借金時計」、財政部が設置へ【図】


ニュース その他分野 作成日:2010年10月29日_記事番号:T00026211

財政赤字に「借金時計」、財政部が設置へ【図】

 
 立法院財政委員会は28日、財政赤字が増加の一途をたどっていることを受け、公的債務残高や償還年数を市民に知ってもらうための「借金時計」の設置を要求した。これに対し、李述徳財政部長は、財政部の出入り口の発光ダイオード(LED)掲示板に公的債務残高、住民1人当たりの債務、償還年数などの情報を表示することを約束した。29日付聯合報が伝えた。
 
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 台湾の中央政府長期債務は2008年5月時点の3兆6,600億台湾元(約9兆6,000億円)から来年末には4兆9,600億元に膨らみ、住民総生産(GNP)に占める比率が40%に迫るなど、政府財政がひっ迫している。

 このため、立法院は米政府がニューヨークのタイムズスクエア付近に1989年に設けた借金時計の台湾版を設置し、市民に財政悪化への危機感を持ってもらうことが必要だと判断した。

 米国では08年に財政赤字が10兆米ドルを超えたため、借金時計のけたが足りなくなり話題となった。

 台湾政府は2012年から中央政府の債務償還額を年間660億元から990億元に増やし、償還に要する年数を75年間から55年間へと20年間短縮する方針を示している。