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AUOの太陽エネルギー事業、来年にも黒字転換


ニュース その他製造 作成日:2010年10月29日_記事番号:T00026214

AUOの太陽エネルギー事業、来年にも黒字転換

 
 太陽エネルギー分野での事業展開を拡大する液晶パネル大手、友達光電(AUO)の鄭煒順・代理総経理はこのほど、「太陽エネルギー事業は2011年または12年に利益が計上できるようになり、当社の資本運用効率の向上に貢献する」と語った。また、同事業の売上高は、3〜5年以内に売上全体の10%を占めるまでに成長すると見込んでいる。29日付電子時報が報じた。

 2008年にグリーンエネルギー分野に参入したAUOは、太陽電池用シリコンウエハーのエム・セテック(東京都台東区)の子会社化、太陽電池の米サンパワーと合弁によるマレーシア太陽電池工場建設、自社での太陽電池モジュール工場設置など、太陽エネルギー市場で川下から川上までの統合を進めている。

 鄭代理総経理は、「太陽電池セルからモジュールまで、1ギガワットピーク(GWp)の生産能力を築くまでの投資額は約100億台湾元(約265億円)で、第8.5世代工場1基の設置に数千億元が必要な液晶パネル事業と比べ資本効率ではるかに上回る」と指摘。ただ、将来的には同産業も粗利益率が低下していくとして、「参入企業は長期的な視野に立った慎重な戦略を取ってこそ競争に勝てる」と強調した。