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台プラ第6ナフサの廃ガス燃焼炉、使用時間が基準超過


ニュース 石油・化学 作成日:2010年10月29日_記事番号:T00026217

台プラ第6ナフサの廃ガス燃焼炉、使用時間が基準超過

 
 行政院環境保護署(環保署)は28日、台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(六軽、雲林県麦寮郷)の運営体制全般に関する検討会合で、プラント内の廃ガス燃焼炉の使用時間が基準を大幅に上回っているとして、改善を求めた。29日付経済日報が伝えた。

 専門家は、緊急時に使用する廃ガス燃焼炉の使用時間は年間100時間以下であるべきだが、統計によれば、プラント内に44カ所ある廃ガス燃焼炉のうち、2009年には35カ所が使用され、使用時間は基準値の80倍に達したと指摘した。

 環保署は、廃ガスの排出基準改正で、使用時間に関する明文規定を設け、今年末にも実施するとし、台プラ側は大幅な改善が求められる。環保署は新規定で、廃ガス排出量が1日当たり1万5,000立方メートルを超えた際、燃焼廃棄物報告書の提出を義務付け、原因と削減目標の明示を企業側に求めることにした。

 環保署によると、廃ガス燃焼炉は大気汚染防止設備で、プラント故障時などに緊急に使用する目的で設けられている。しかし、台プラ側はプラントの管理上の問題から廃ガスの発生量が増加し、恒常的に燃焼炉を稼働させているという。