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汎用樹脂アジア価格が上昇、台湾メーカーも11月値上げへ【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年10月29日_記事番号:T00026219

汎用樹脂アジア価格が上昇、台湾メーカーも11月値上げへ【表】

 
 29日付工商時報がエネルギー関連大手メディア「プラッツ」の報道を基に伝えたところによると、サウジアラビアのポリエチレン(PE)大手、サウジ基礎産業公社(SABIC)のナフサ分解プラント1基で電力系統の故障が発生したもようだ。さらに、タイやマレーシアの石化メーカーが相次いでPEプラントの年次保守に入ったことから、極東地区の汎用樹脂スポット価格が全面的に上昇している。これを受け、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、台湾聚合化学品(USI)、亜洲聚合(アジア・ポリマー)など台湾メーカーでも11月輸出オファー価格を引き上げる動きが出ている。
  
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 PEの極東スポット価格は1週間で1トン当たり24~35米ドル上昇しており、高密度ポリエチレン(HDPE)は1トン1,265米ドルとなっている。さらに直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)は1,310米ドルを超え、低密度ポリエチレン(LDPE)は1,570米ドルを突破した。

 このほか、ポリプロピレンやポリ塩化ビニル(PVC)も供給が縮小し相場が上昇している。

 なお台湾メーカーは11月の輸出価格でEVA(エチレン酢酸ビニール共重合樹脂)を1トン当たり100米ドル引き上げ2,100米ドルとした後、HDPEやLDPE価格を50~70米ドル引き上げると市場では予測されている。