ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

タッチパネルのTPK、上場を機に積極増産


ニュース 電子 作成日:2010年10月29日_記事番号:T00026228

タッチパネルのTPK、上場を機に積極増産

 
 中国福建省を拠点とし、米アップルのiPhoneに静電容量方式タッチパネルを供給する台湾系、宸鴻光電科技(TPKタッチ・ソリューションズ)は29日、台湾証券市場に上場し、公募価格220台湾元(約580円)に対し終値は505元となり、約130%の上昇率となった。同社株の公募売り出しには申し込みが殺到し、当選率1.3%の極めて高い競争率となり話題となっていた。同社は台湾での上場を機に積極的に増産に取り組んでいく姿勢だ。29日付電子時報が伝えた。
 
T000262281

TPKの江朝瑞董事長(中)。「TPKがなかったら今日のiPhoneはなかった」と言われている(28日=中央社)
 
 TPKは福建省アモイ市に工場4カ所を保有し、ガラスタッチパネル、薄膜タッチパネルを生産している。設備投資はタッチパネル需要の増大を受け、昨年の14億元から今年は既に68億元へと大幅に増加、通年では80億〜90億元が見込まれている。

 小型の静電容量方式ガラスタッチパネルの生産能力(3.5インチ換算)は、現在月700万枚だが、来年6月には1,000万枚に拡大する。また、中型の同パネルの生産能力(10インチ換算)も現在の月120万枚が来年6月には300万枚に達する。このほか、今年4月に生産を開始した薄膜タッチパネルは、現在月120万枚を生産しているが、来年6月には300万枚まで増産を進める。

 江朝瑞董事長は「市場のタッチパネル革命はまだ始まったばかりだ。現在の応用先は氷山の一角で、これから何年も好況が続く。同業とともに積極的に増産を進め、市場拡大に努めたい」と述べた。

 TPKは台湾へのUターン投資も計画しており、台北市内湖区に域内運営本部を設置するほか、来年には桃園国際空港付近に研究開発(R&D)拠点を設ける予定だ。