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バックライトの奇菱、鴻海が第2株主に


ニュース 電子 作成日:2010年10月29日_記事番号:T00026229

バックライトの奇菱、鴻海が第2株主に

 
 鴻海精密工業が、奇美集団傘下、液晶パネルバックライトモジュールの奇菱科技(チーリン・テクノロジー)に対し、子会社を通じて総額8億2,500万台湾元(約21億8,000万円)を出資し、奇菱の株式6.87%(3,300万株)を取得して奇美実業(持ち株比率50%以上)に次ぐ第2株主となった。鴻海およびその傘下に入った奇美電子(チーメイ・イノルックス)が液晶テレビ組み立て市場で商機獲得を目指す中、液晶パネルの後工程モジュール(LCM)や発光ダイオード(LED)バックライトモジュールでの経験が有益として出資を決めたもようだ。29日付電子時報が報じた。

 奇菱科技バックライトモジュール事業の2大顧客はサムスン電子と奇美電で、このところの大幅な円高により、ソニーが来年液晶テレビ生産の外部委託比率を今年の40%から70%以上に拡大するとみられる中、市場では奇美電が多くのパネル受注を獲得すると予測されている。

 鴻海は今回の出資について、「一般的な投資行為」としているが、業界関係者は、出資額こそ大きくないものの、垂直統合を進める意味合いがかなり強いと指摘している。