直轄市長選挙の投開票日(今月27日)を1カ月後に控えた28日に、中国時報の旺旺中時民調中心が実施した高雄市長選に関する世論調査の結果によると、陳菊氏(民進党、現職)は投票意思のある有権者からの支持率が47.1%(9月29日調査から4.3ポイント上昇)に上り、依然圧倒的リードを見せつけた。楊秋興氏(民進党を離党し無所属、高雄県長)は親民党の宋楚瑜主席から応援を受けたものの同2.3ポイント上昇の23.4%にとどまり、国民党公認の黄昭順氏(立法委員)の10.3%(同3.5ポイント低下)を合わせても陳氏に届かなかった。支持候補を表明しなかったのは19.2%(同3.1ポイント低下)。1日付中国時報が報じた。
31日、中華航空(チャイナエアライン)の高雄〜成田線就航式典では、黄昭順氏(前列左2)陳菊氏(同右2)楊秋興氏(同右1)の3候補が肩を並べた。選挙を意識してか会話らしい会話はなかった(31日=中央社)
調査によると、宋・親民党主席が10月中旬に楊氏の応援に立ったことは「選挙に影響しない」との見方が36%と最多で、「プラス効果がある」は27%、「マイナス効果」は17%、「分からない」19%だった。
ただ、国民党を中心とする泛藍陣営支持層だけをみると、楊氏の支持率は48%へと前回調査より14ポイントの大幅上昇、黄氏は35%で9ポイント低下、陳氏の支持率も9%で3ポイント低下した。一方、民進党を中心とする泛緑陣営支持層は、陳氏86%、楊氏11%、黄氏1%で大きな変動はなく、無党派層は陳氏38%、楊氏20%、黄氏4%で3ポイント前後の変動だった。
同調査は10月28日夜、電話番号を基にランダムに抽出された高雄県市の有権者1,042人を対象に実施され、うち17%からは回答が得られなかった。