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立法委員の尖閣視察中止、背景に安倍元首相訪台か


ニュース 政治 作成日:2010年11月1日_記事番号:T00026236

立法委員の尖閣視察中止、背景に安倍元首相訪台か

 
 立法院内政委員会は、無党団結聯盟に所属する立法委員を中心に、尖閣諸島(台湾名・釣魚台)を今月4日に視察する計画だったが、土壇場で中止した。表面的には気象条件の悪化に加え、行政院海岸巡防署が蘇花公路での土砂崩れ事故による災害出動で船舶を出せないことなどが理由とされたが、背景には別の思惑があったもようだ。

 31日付自由時報によると、視察が中止された背景には、重要な政治日程を控えた馬英九政権の意向が大きく働いた。尖閣諸島をめぐっては、日中が外交摩擦を起こしており、先行きが不透明となっている。馬政権としては、今月27日の直轄市長選挙を前にできるだけ予測不能なリスクを避けたいところだ。さらに安倍晋三元首相の31日からの訪台スケジュールも一因として指摘されている。

 与党国民党は、視察を計画していた対日強硬派の高金素梅立法委員らの説得に当たり、最終的には気象条件の悪化などを中止理由として、メンツを立てる形で、視察中止が決まったという。