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蘇花公路改良、早期着工求め台北でデモ


ニュース 運輸 作成日:2010年11月1日_記事番号:T00026240

蘇花公路改良、早期着工求め台北でデモ

 
 台風13号(アジア名・メーギー)による土砂崩れで、宜蘭県と花蓮県を結ぶ幹線道路、蘇花公路(蘇澳〜花蓮)が不通となったことを受けて、花蓮県民数千人が1日、台北市の総統府前の凱達格蘭大道に集結し、同道路改良工事の早期着工を求めるデモ行進を行った。
 
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「安全に帰れる道を!」と訴えるデモ参加者。蘇花公路の不通により、花蓮の各ホテルはキャンセル率が5割に達するなど深刻な影響が出ているという(1日=中央社)
 
 1日付聯合報によると、傅崐萁・花蓮県長を含む第一陣は31日午後5時半に花蓮県政府をバスで出発、南回りで14時間かけて台北市に到着した。動員した大型観光バスは約150台に上った。

 行政院と環境保護署に陳情書を提出した傅県長は、「改良工事は政治・経済の問題ではなく人道問題だ」と述べ、台北に向かう唯一の連絡道路である蘇花公路の安全確保を訴えた。台風13号では蘇花公路の崩落などで宜蘭県内で15人が死亡、中国人観光客ら23人がバスごと行方不明になっている。

 デモに対し呉敦義行政院長は「改良工事は環境影響評価が通過すれば必ず着工する」と強調した。蘇花公路改良工事は1日に2回目の環境影響評価の一次審査が行われる。政府は年内に環境影響評価が通過する前提で、来年末に予定している着工時期を前倒ししたい考えだ。