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国防部の対中情報要員リスト、中国に流出


ニュース 社会 作成日:2010年11月2日_記事番号:T00026264

国防部の対中情報要員リスト、中国に流出

 
 国防部軍事情報局の羅奇正上校(大佐に相当)が、中台の二重スパイを務めていた台湾籍の情報要員から10万米ドルを受け取り、2007年から12回にわたり、台湾側の対中情報要員リストを漏えいしていたことが判明した。国軍検察当局は1日までに、羅上校と二重スパイの男を国防機密漏えいなどの疑いで拘束した。2日付蘋果日報が伝えた。

 国防部は「事件は司法手続きに入っており、検察の調査に全面的に協力する」とコメントした。国防部はさらに情報漏えいに関与した人物がいるとみて、解明を進めている。

 二重スパイを務めていた男は、台北県板橋市在住で、国防部が実体を偽装して中国に設立した企業に04年に入社し、中国沿海部で情報収集に当たっていた。しかし、同年末に中国国家安全部に逮捕され、拷問を受けた末、中国側のスパイになることに同意。台湾で上司の羅上校に頻繁に接触していた。2人は先月30日、板橋市内の郵便局で機密資料入りのUSBメモリーを授受したところを拘束された。

 軍関係者は「羅上校の指揮下にあった情報要員は、既に中国を脱出したはずだ」と指摘した。