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味全が小売事業群設立へ、店舗網を強化


ニュース 食品 作成日:2010年11月2日_記事番号:T00026277

味全が小売事業群設立へ、店舗網を強化

 
 食品大手、味全食品工業は、従来の台湾事業群、中国事業群に加え新たに「小売事業群」を設立し、3事業群制へと変更する。新設の小売事業群は、今後パン販売チェーン「布列徳(ザ・ブレッド)」や、このほど買収が決まった高級茶葉ブランド「王徳伝」の販売店網拡大に取り組む。2日付工商時報が報じた。

 小売事業群のうち、台北県市を中心に現在9店を展開する「布列徳」は、年内に12店、来年末に25店へと出店を加速するほか、長期的には中国進出も検討している。

 また、味全はこのほど開いた董事会で、茶葉ブランド「王徳伝」を手掛け、100年の歴史を持つ王徳興茶業の株式51%を1億台湾元(約2億6,000万円)で取得することを決議した。「王徳伝」販売店舗は現在、台北市中山区長春路に路面店を構えるほか、同市および台中市の百貨店内に4店が入居する。来年は台湾での出店に加え、上海でも中国1号店を設置することが確定している。

 工商時報は、コンビニエンスストア「セブン−イレブン」を展開する統一超商(プレジデント・チェーンストア)を傘下に擁する統一企業集団(ユニプレジデント)を例に挙げ、製品を販売する場を増やすことが利益拡大につながると分析している。