ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

韓国鉄鋼大手が安値攻勢、CSCが反発【図】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年11月2日_記事番号:T00026279

韓国鉄鋼大手が安値攻勢、CSCが反発【図】

 
 韓国鉄鋼大手のポスコ、現代製鉄、東国製鋼の3社は、台湾市場で相場を1トン当たり約100米ドル下回る価格で鉄鋼製品を販売しており、台湾鉄鋼大手の中国鋼鉄(CSC)はダンピング(不当廉売)に当たるとして、韓国メーカーに改善を求めるとともに、場合によっては、財政部への反ダンピング提訴も辞さない姿勢を示した。2日付工商時報が伝えた。
 
T000262791

 
 韓国の鉄鋼大手による販売価格は、CIF(運賃・保険料込み条件)価格で1トン当たり650~670米ドルと、台湾の鉄鋼メーカーの価格(770米ドル以上)に比べ、100米ドル前後安い状況だ。過去数カ月での輸入量は2万トンを超え、台湾の鉄鋼内需市場に影響を与えている。

 黄宗英CSC業務副総経理は「韓国の鉄鋼メーカーによる台湾での鋼板価格は、確かにCSCの価格より大幅に安いほか、国際相場を下回っている。CSCは市場動向を注視し、韓国メーカーによる不合理な販売に改善が見られない場合、反ダンピング提訴を行う可能性も排除しない」と説明した。

 これに対し、ポスコなど韓国鉄鋼大手は「新工場で船舶用鋼板の認証が得られておらず、一般鋼板を試験販売していることによって生じる一時的現象だ。年末までに状況は改善し、台湾向けの販売量は減少する」と説明しているという。