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作成日:2010年11月2日_記事番号:T00026284
「WiMAX前途は市場次第」=劉憶如・経建会主委
米半導体大手、インテルのポール・オッテリーニ最高経営責任者(CEO)が10月28日に来台した際、高速無線通信規格WiMAX(ワイマックス)関連の話題にまったく触れなかったため、同分野で経済部と結んだ台湾調達などに関する覚書(MOU)が立ち消えとなる可能性が高まっているとの観測が浮かぶ中、行政院経済建設委員会(経建会)の劉憶如主任委員は1日、WiMAX産業の前途は市場原理で決まるとの考えを示した。「WiMAXは政府の『全球招商規画(世界企業誘致計画)』の重点項目だが、継続する必要はあるのか」との立法委員から質問に対し、劉主委は「同産業に競争力がないならば、投資を呼び込むこともできない」と答弁した。2日付電子時報が報じた。
インテルはこのほど、経済部と新たにクラウドコンピューティング関連の提携MOUを締結しており、立法委員が「インテルはWiMAX発展のための任務を終え、クラウドを次のターゲットに定めている」と指摘。劉主任委員は「『世界企業誘致計画』はWiMAXとクラウドコンピューティングがともに重点項目に入っている」とした上で、「異なる産業の間にも競争があり、最終的に残った産業が台湾で発展する」と強調した。