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奇美電、Q3は赤字36億元 【図】


ニュース 電子 作成日:2010年11月2日_記事番号:T00026285

奇美電、Q3は赤字36億元 【図】

 
 液晶パネル最大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)が1日発表した第3四半期の業績は、連結売上高が前期比5.2%減の1,370億4,800万台湾元(約3,620億円)、最終損益は36億3,600万元の赤字となった。アナリストは減益要因として、パネル価格が製品によってはコスト割れ水準まで下落したこと、減産実施、および利益率の高い発光ダイオード(LED)バックライト採用パネルの出荷比率が低かったことを指摘した。2日付経済日報が伝えた。
       
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 一方、友達光電(AUO)の第3四半期業績は、連結売上高が1,244億600万元、純利益は2億2,700万元。粗利益率の高い製品の生産比率を引き上げたことが黒字維持に結びついたようだ。

 奇美電の第3四半期のパネル出荷枚数は、大型3,060万枚、中小型1億800万枚で、それぞれAUOを6.7%、95%上回ったものの、生産ラインの稼働率は65%で、AUOの85%を大きく下回った。奇美電の属する鴻海科技集団(フォックスコン)に対抗して「反鴻海陣営」を組織する各社が、AUOへの発注を増やしたことが奇美電の稼働率低下に影響したとの分析が出ている。