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台湾で一番多いのは「陳さん」、1人だけの珍しい姓も【表】


ニュース 社会 作成日:2010年11月3日_記事番号:T00026291

台湾で一番多いのは「陳さん」、1人だけの珍しい姓も【表】

 
 内政部が2日発表した台湾全土の最新の姓名分析調査によると、最も多い姓は「陳」で、257万4,443人と全人口約2,300万人の11.13%を占めることが分かった。「10人に1人が陳さん」ということになる。

 「陳」に次いで多いのが「林」191万9,747人(8.30%)で、さらに3位の「黄」139万5,104人(6.03%)を合わせた3姓だけで全人口の4分の1を占めた。

 ちなみに台湾に存在する姓の総数は1,527種で、単姓(漢字1文字の姓)は1,408種、複姓(漢字2文字以上の姓)は119種。この中には陳さんや林さんなどとは逆に、名乗る人の数が極端に少ないものもある。「丙」「憂」「娘」「頭」「公羊」など149種の姓は、台湾にたった1人ずつしか存在しない。2人しかいないのは「您」「啊」「酸」「苦」など80種。3人しかいない姓は、「了」「八」「甕」「厚」など55種。

 また日本人では姓に含まれることが一般的な、方角を表す「西」「南」、四季を表す「春」「冬」、大きさを表す「大」「中」「小」といった姓もかなり珍しいという。このほか「訇」「贇」「黟」など、台湾人でもなかなか読めない難しい漢字の姓もある。

 専門家よると、珍しい姓の多くは中国発祥だが、日本統治時代、戸籍登録の際に台湾語の発音から「鄭」が「定」、「蕭」が「焼」など書き間違って生まれたものや、蒋介石とともに台湾に渡った兵士が、逃亡のために姓を変えたことがきっかけで生まれたものもあるそうだ。

 また台湾人の名前は大半が姓名合せて2文字か3文字だが、中にはすごく長いものも。伝統的な名前を持つ先住民やチベット、モンゴル族などで、6文字を超える名前の人は全土で812人いるそうだ。目下、台湾で最も長い名前の持ち主は、高雄県在住の布農(ブヌン)族男性、「巴拉卡夫.伊斯瑪哈單.伊斯立端」さん。なんと計13文字もあり、書くにも時間がかかりそうだ。

 ちなみに、名前で最も多かったのは男性が「志明」(1万4,265人)、女性は「淑芬」(3万3,562人)だった。
 
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