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安倍元首相、自らタクシー拾うはめに?


ニュース 社会 作成日:2010年11月3日_記事番号:T00026292

安倍元首相、自らタクシー拾うはめに?

 
 松山〜羽田線の就航を機に10月31日来台した安倍晋三元首相が同日夜、台北市内で呉乃仁・民進党秘書長との会談に自らタクシーを拾って赴き、帰りは呉秘書長の車で宿泊先の国賓大飯店(アンバサダー・ホテル)に帰っていたことが分かった。民進党は、外交部が車を用意していなかったのは首相経験者に対し礼を欠いた行為だと批判。呉敦義行政院長は「本当であれば失礼なことだ」と語り、楊進添外交部長に事実関係を明らかにするよう指示した。中央社などが2日報じた。

 蕭美琴・民進党国際事務部主任らによると、安倍元首相は同日夜、馬英九総統との会食を済ませた後、呉秘書長らと会談するため午後9時ごろ外交部の車で一江街の海鮮レストランに到着。しかし9時半に国賓大飯店で日本のマスコミ関係者と会う約束があったため、再び外交部の車でいったんホテルに赴き、その後再びレストランに戻ってきた。この際、外交部の車はホテルで待たず、安倍元首相は自らタクシーに乗ってきたという。

 これに対し章計平・外交部報道官は「運転手はホテルに到着した際、もう車は使わないと言われたので引き揚げた」と説明した。

 民進党によると、安倍元首相は翌1日に蔡英文・同主席と会談したが、外交部は当初やめるよう勧めるなど協力せず、安倍元首相サイドが自ら民進党に電話をかけて面会が実現したという。民進党は外交部の一連の姿勢に「与野党抗争を対外関係に持ち込むべきでない」と批判。外交部は「蔡主席との会談は当方も知らなかった。批判は事実無根だ」と応酬した。