2011年の台湾企業の賃上げ率は3.5％で、物価上昇分を除く実質で2.8％になるとの調査結果が２日、人材調査会社ＥＣＡインターナショナルより発表された。実質賃上げ率はアジア太平洋地域で９位で、いわゆる「アジア四小龍」（台湾、韓国、香港、シンガポール）では首位だった。３日付中国時報が伝えた。
名目賃上げ率は、ベトナムがアジア太平洋地域で最高の11.8％、インドが11.0％、インドネシアが9.4％と高いほか、中国は7.5％で同地域内で４位だった。台湾は香港、ニュージーランドと並んで11位だった。世界平均は5.2％、アジア太平洋地区の平均は6.0％で、欧州の3.5％を上回った。
実質賃上げ率では、中国が4.8％でアジア太平洋地域のみならず、世界全体でも首位となった。これに、インドが4.3％、インドネシアが3.9％で続いた。アジア四小龍のアジア太平洋地域での順位は、台湾が９位、シンガポールが10位、韓国が11位、香港が13位だった。
