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LDK総裁、太陽電池市場の楽観論に警鐘


ニュース その他製造 作成日:2010年11月3日_記事番号:T00026300

LDK総裁、太陽電池市場の楽観論に警鐘

 
 中国の多結晶シリコンウエハー最大手、江西賽維(LDKソーラー)の佟興雪総裁はこのほど台湾を訪問し、中台の太陽電池関連メーカーの増産ペースが速過ぎるとの認識を示し、台湾メーカーに来年の市場を過度に楽観しないよう求めた。3日付電子時報が伝えた。

 中国側の資料によると、中国の太陽電池生産ラインは、今年だけで241本増え、今年と来年で計400本増えると見込まれる。1本当たりの生産能力を年30メガワットピーク(MWp)として試算すると、生産能力は年120ギガワット(GW)に達する。また、台湾では各社の増産で、来年末時点の生産能力が年100GWに達する見通しだ。

 佟総裁は「台湾での増産分も含めると、太陽電池の生産能力は需要を大幅に上回る見通しで、電池メーカーは来年、生き残り競争に直面することになる」と警告した。

 その上で、来年は欧州の太陽電池モジュール業者に対するコスト圧力が高まり、生産委託に依存する台湾の太陽電池メーカーは、アジアの太陽電池モジュール業者との提携を模索する必要があると呼び掛けた。