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鉄鋼・金属
作成日:2010年11月3日_記事番号:T00026305
CSCの1~10月税引き前利益、予想上回り400億元に迫る
中国鋼鉄(CSC)が発表した10月売上高は前月比1.6%増、前年同月比28.6%増の210億3,900万台湾元(約560億円)で、今年単月3番目を記録した。また10月の税引前利益は前月比36%減、前年同月比30.5%減の20億2,800万元と大きく減少したが、これは9月の投資収益が大きかったためで、本業利益は成長している。1~10月累計の税引前利益は399億7,900万元と予想を上回った。11~12月も10月と同水準とみられることから、通年で430億~450億元に達する可能性もあると市場では予想している。3日付工商時報が伝えた。
鍾楽民執行副総経理は、10~11月は鉄鋼製品価格が下落しているが11月から低価格の原料を使用しており、コスト削減効果が今月中旬から12月にかけて表れるとの見通しを示した。
なお、今後の市場動向を占う要因として、CSCが今月末に発表する来年1~2月の台湾向け価格が注目を集めている。市場では、需要の弱まりと韓国からの低価格製品の流入などで供給過剰気味となっていることから、値下げが行われるとの観測が出ている。これに対し黄宗英業務副総経理は「現在のところ値下げは考えていない」と語った。