ニュース
電子
作成日:2010年11月3日_記事番号:T00026315
ASUSのマザーボード出荷、今年の目標達成困難
華碩電脳(ASUS)は今年、マザーボードの出荷目標を2,500万枚に設定しているが、1〜9月の実績は1,600万枚にとどまり、第4四半期も560万枚程度と予想されるため通年で約2,160万枚となり、目標とは大きな落差がみられそうだ。今年は第2四半期に欧州市場が低迷、さらに第3四半期のハイシーズンも振るわなかったことが要因だ。3日付電子時報が報じた。
ただASUSは、今年の出荷は目立った成長を見せていないものの、第2四半期に市場全体の需要が落ち込んだ際にも、同社はコスト削減を徹底して値下げ戦略を取らなかったため、利益および粗利益率は向上していると説明した。
なお、ASUSのマザーボード市場でのライバル、技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)は近年ブランド事業に注力しており、今年の自社ブランド製品出荷は1,850万枚に達すると予想され、ASUSに大きな脅威となっている。特に中国市場では両社とも技術やマーケティングに大量の資金と人材を投入して火花を散らしている。
このほか、精英電脳(ECS)および微星科技(MSI)は今年、出荷量が600万〜700万枚にとどまり、華擎科技(アスロック)は750万〜800万枚と昨年よりわずかながら成長しそうだ。