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自殺率が過去5年で最低へ、景気好転が要因か【表】


ニュース 社会 作成日:2010年11月4日_記事番号:T00026322

自殺率が過去5年で最低へ、景気好転が要因か【表】

 
 行政院衛生署の統計によると、今年上半期の自殺者数は1,967人と、前年同期比で11%(250人)減少した。例年の統計では、自殺者数に季節的な変動が小さいことから、今年通年の自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)は過去5年で最低となると衛生署は予測している。4日付聯合報が伝えた。
 
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 振興医院(台北市北投区)精神科の医師は「過去2年間は金融危機で投資に失敗した人や失業した人がうつ状態になり来院するケースが多かったが、今年はこのような患者が明らかに減っている」と景気好転による要因を指摘した。

 自殺者数は2006年に過去最悪の4,406人を記録。衛生署は同年に自殺防止センターを設立、ホットラインの開設や、自殺に用いられることの多い農薬や木炭販売業者に対する指導など、さまざまな自殺予防対策を進めたことも一定の効果を上げているようだ。

 また、台湾自殺防治学会の李明濱理事長は「過去に自殺未遂経験者の3人に1人が再度自殺を試みるとの統計があり、これら未遂者を追跡して見守る対策が高い効果を挙げている」と指摘した。