ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

南山人寿売却、三つどもえで仕切り直し


ニュース 金融 作成日:2010年11月4日_記事番号:T00026329

南山人寿売却、三つどもえで仕切り直し

 
 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、米国での公的資金償還に向け、台湾子会社の南山人寿保険の売却を再開する見通しだ。4日付工商時報が伝えた。

 現時点では、中国信託金融控股、潤泰集団の尹衍リョウ総裁(リョウは木へんに梁)に加え、いったん南山人寿買収に失敗したプリマス・フィナンシャル・ホールディングスが候補として挙がっている。買収戦は三つどもえで仕切り直しとなる可能性が出てきた。

 南山人寿をめぐっては、香港の中策集団(チャイナ・ストラテジック・ホールディングス)とプリマスによる買収計画が頓挫して以降、行政院金融監督管理委員会(金管会)はAIGによる継続経営を求めていた。ただ、金融危機で公的資金による融資を受けたAIGは南山人寿を買収する姿勢を崩さず、金管会も理解を示した。

 金管会の陳裕璋主任委員はこのほど、立法院で「基本的にはAIGによる継続経営を望んでいるが、AIGが政策的考慮からどうしても(南山人寿)を売却しなければならないならば、売却先は保険会社の経営能力があり、信用力が優れていなければならない」と述べていた。