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台湾航業、今治造船への貨物船発注取り消し


ニュース その他製造 作成日:2010年11月4日_記事番号:T00026336

台湾航業、今治造船への貨物船発注取り消し

 
 台湾航業(台航)は3日、今治造船(本社・愛媛県今治市、檜垣幸人社長)に発注した3万7,000トン級のばら積み貨物船2隻について、発注を取り消す方向で、三菱商事を通じ交渉を進めていることを明らかにした。台航側は契約解除に伴う違約金で808万米ドルの損失が生じるとの見通しを示した。

 台航は2008年5月に総額84億円で2隻の建造を発注したが、その後船舶価格が大幅に下落したことに加え、円高の進行で採算が取れないと判断。1年4カ月にわたり発注取り消しに向けた交渉を進めてきた。台航側は「交渉はまだ続いており、損失を最小限に抑えたい」と説明した。

 3日付工商時報によると、台航による発注価格は、船舶相場がピーク時のもので、2隻の建造費は現在の相場で発注時を4,700万米ドルも下回っているという。筆頭株主の交通部は昨年6月に台航側に発注取り消しを要求していた。