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液晶テレビ値下げ、受託生産メーカーに波及


ニュース 家電 作成日:2010年11月4日_記事番号:T00026340

液晶テレビ値下げ、受託生産メーカーに波及

 
 家電メーカー各社が液晶テレビの年間販売目標を達成するため大幅な値下げに走っており、液晶テレビの受託生産メーカーに対する値下げ圧力が高まっている。4日付電子時報が伝えた。

 業界関係者によると、32インチ液晶テレビの受託生産価格は250米ドルまで下落しているという。この価格水準では、液晶パネル価格が120~130米ドルでなければ採算が取れないが、パネル価格は10月下旬時点で160~165米ドルの水準で推移しているため、受託生産メーカーは差額負担で損失を強いられているのが現状だ。

 受託生産メーカー関係者は「赤字を出さない前提で試算すると、32インチ液晶テレビの場合、家電メーカーの目標価格と受注価格には20米ドルの差がある。このままでは今年上半期の利益を下半期に完全に食いつぶしかねない」と説明した。

 家電メーカーはまた、来年の低価格機種のODM(相手先ブランドによる設計・製造)発注時期を来年3月まで延期する方針を示しており、受託生産メーカーは苦しい対応を迫られそうだ。