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クアンタ、収益重視でHPからの受注削減も


ニュース 電子 作成日:2010年11月4日_記事番号:T00026347

クアンタ、収益重視でHPからの受注削減も

 
 ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)は、収益性を重視するため、米ヒューレット・パッカード(HP)からの受注品目を見直し、利ざやが小さい一部コンシューマ向けノートPCの受注を取りやめることも視野に交渉を進めている。4日付電子時報が伝えた。

 クアンタのノートPC出荷量は今年5,000万台、来年は6,000万台と予測されていた。しかし、クアンタが収益優先で一部機種の受注を見送った場合、出荷量は300万~500万台減少し、6,000万台の達成は困難となる可能性がある。

 クアンタがHPからの受注削減を検討する背景には、HPからの受注価格は、他のPCメーカーに比べ安い上、最近の台湾元高でコスト圧力が高まっていることも一因だ。

 クアンタの粗利益率は第2四半期に過去最低の3.4%まで低下。第3四半期には3.7%まで回復したが、依然として昨年の水準を大きく下回っている。同社は長期的に粗利益率を4%まで回復させたい構えで、受注の整理・削減は避けられない動きと言える。