不動産開発最大手、遠雄企業集団（ファーグローリー）は４日、アラブ首長国連邦アブダビのソワハ島の複合開発に現地企業と合弁で参入することを明らかにした。投資額は10億米ドル。５日付工商時報が伝えた。
合弁相手はアブダビのデベロッパー、ムバダラ・デベロップメント傘下のアルソワハ・スクエア・プロパティーズで、契約式が同日行われた。
ソワハ島はアブダビの中央ビジネス区で、遠雄は島内の金融区４区画（総面積１万7,000平方メートル）で土地開発権を取得し、ホテル、オフィスビル、高級住宅、ショッピングセンターなどを建設する。来年第３四半期に着工し、第１期工事では４棟の高級マンションを14年までに完成させ、プロジェクト全体は16年の完成を目指す。
遠雄集団の趙藤雄董事長は「米国、フランス、中国での開発事業参入に続き、中東に進出した。（ムバダラと）協力関係を深め、将来的に別の投資機会も模索したい」と述べた。
