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亜洲化学幹部、背任などで起訴


ニュース 石油・化学 作成日:2010年11月5日_記事番号:T00026362

亜洲化学幹部、背任などで起訴

 
 亜洲化学(エーケム・テクノロジー)の元経営陣が土地売買に絡み不当な利益を上げ、会社側に多額の損害を与えていたことが分かり、台北地検は4日、背任や文書偽造などの罪で李光弘元董事長、黄柏盛副董事長ら4人を起訴した。5日付工商時報が伝えた。

 起訴状によると、李被告は黄被告が以前副董事長を務めていた「冠銚公司」からビニールテープ工場の建設地を確保する名目で、屏東県内の住宅を取得した際、不動産鑑定士に高値で査定価格を出させ、不当利益を上げていた。査定額は冠銚公司が土地を購入した当時の6,000万台湾元を大幅に上回る3億4,000万元(約9億1,000万円)という高値で査定されていた。

 亜洲化学は昨年、同業の炎洲に買収されたが、李被告らは新経営陣を選出するのに先立ち、会社の内規に反し、勝手に董事会を開き、土地売買契約を成立させ、被告らは振り出された小切手の一部を現金化し、利益を山分けしていた。

 亜洲化学はその後、冠銚公司との和解で小切手を回収するに当たり、賠償金を支払うなどし、4,250万元の損失を計上した。