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CSC、「5年内に原料3割を自社調達」


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年11月5日_記事番号:T00026365

CSC、「5年内に原料3割を自社調達」

 
 中国鋼鉄(CSC)の鄒若斉董事長はこのほど、同社の生産に必要な原料のうち自社開発資源が占める比率を5年以内に30%へと、現在の2%から大幅に引き上げる方針を示した。証券会社は、CSCがこの目標を達成するには150億台湾元(約400億円)程度の投資が必要になると指摘している。5日付経済日報が伝えた。

 市場関係者によると、今年はブラジルの資源大手ヴァーレなど大手3社が、40年来の価格協議制度を取りやめ、スポット価格または四半期ごとの契約価格による供給に切り替えたため、原料調達面で鉄鋼メーカーのリスクが増加している。

 鄒董事長は、「当社の総コストのうち原料が7割を占める」とした上で、「鉱山開発に投資し、原料調達をある程度コントロールが可能な状態にしておきたい」と語った。なお証券会社によると、CSCは年間にコークス用炭1,000万トン、鉄鉱石2,000万トンを使用している。

 鄒董事長はこのほど、ブルームバーグ社とのインタビューで、主にオーストラリアを中心に鉱山開発への投資を検討しており、現在世界的な大手鉱山開発企業5社と交渉を進めていることを明らかにした。同社は鉱山開発予算に今年、20億~30億元を計上、来年はさらに拡大する見通しだ。