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華南産険と重慶・安誠産険、損保初の中台提携


ニュース 金融 作成日:2010年11月8日_記事番号:T00026385

華南産険と重慶・安誠産険、損保初の中台提携

 
 華南金融控股傘下の損害保険会社、華南産物保険はこのほど、中国・重慶市の安誠財産保険と提携に関する覚書を交わした。損保会社同士の中台提携は初めてのケース。また華南産険は海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のアーリーハーベスト(優先実施)に関する合意を基に、華南金控名義による深圳事務所の子会社昇格を進める計画だ。8日付経済日報が報じた。

 観測によると、戴英祥・華南産険董事長は、中華民国産物保険商業同業公会(産険公会)の理事長として先ごろ四川省を訪れた際に安誠産険を訪問し、人的交流などを行うことで合意した。

 華南産険は深圳事務所の子会社昇格が実現すれば、将来的に四川へと業務を拡張した際、安誠を通じ現地台湾企業へサービスを提供したい考えだ。

 一方、個人向け商品を主に扱う安誠産険は華南産険の商品開発、引受業務の技術を高く評価し、経験の吸収を望んでいるという。

 中国側の規定によると、保険会社が同国で事業を行うには、▽資本金50億米ドル以上▽30年以上の事業経験▽中国での事務所開設後2年が経過──の条件が必要となる。しかし、ECFAでの合意により台湾の保険会社はグループとして条件を満たしていれば子会社への昇格申請が可能となる。