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カーボン・ナノチューブ、中橡が生産開始へ【表】


ニュース その他製造 作成日:2010年11月8日_記事番号:T00026391

カーボン・ナノチューブ、中橡が生産開始へ【表】

 
 台湾水泥(台湾セメント)傘下の中国合成橡膠(CSRC、中橡)は、2012年に操業を開始するインド工場で特殊カーボンブラックのカーボン・ナノチューブの生産を予定している。6日付工商時報が伝えた。
 
T000263911

 
 カーボン・ナノチューブとは、炭素によって作られる六員環ネットワーク(グラフェンシート)が単層あるいは多層の同軸管状になった物質を指し、電界放出ディスプレイ(FED)、平面蛍光管、冷陰極管のカソード(陰極)デバイスなど電子分野への応用が期待されている。

 同社のカーボン・ナノチューブは、米国工場の研究陣が開発したもので、既に韓国企業との商談が進んでいるという。インド工場では特殊カーボンブラックを年1万トン生産する。

 辜成允董事長は「カーボン・ナノチューブは、国際的な大手企業に採用されてこそ追随する企業が現れる。工業技術研究院(工研院)と協力し、台湾の電子メーカーに紹介する構えで、将来の商品化を有望視している」と述べた。

 中橡はまた、赤字が続いている米国のカーボンブラック工場3カ所をコジェネレーション工場へと転換し、エネルギー効率を高め、2~3年後をめどに黒字転換を図る方針だ。