財政部が8日発表した貿易統計によると、10月の輸出総額は前月比8%増、前年同月比21.9%増の241億9,000万米ドルで、今年5月の254億7,000万米ドルに次いで過去2番目に高かった。林麗貞・財政部統計長は、対米ドル台湾元レートは8月平均31.91元、9月31.87元、10月31.07元と元高が進んでいるが、現在のところ輸出への影響は見られないと語った。ただ、第4四半期は前期と同水準になると、慎重な見方だ。9日付工商時報などが報じた。
10月輸出総額の30.0%を占めた電子製品は、前年同月比24.7%増の72億5,100万米ドルで過去最高だった。情報・通信製品は同58.9%増の14億7,170万米ドルで2002年12月以来の最高、機械も同50.0%増の15億4,570万米ドルで過去2番目に高かった。一方、液晶パネルを含む光学器材は同7.2%減の15億2,460万米ドルと、価格下落と在庫調整の影響で今年中盤から減少が続いている。
輸出先別では、中国(香港を含む)向けが前年同月比17.2%増の97億1,080万米ドルで、全体の40.1%を占めた。米国向けは同34.4%増の28億8,530万米ドルだった。
10月の輸入総額は前月比2.8%増、前年同月比27.9%増の212億1,000万米ドルで、29億8,000万米ドルの貿易黒字だった。