ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

トコブシ養殖、台東県で全滅


ニュース 農林水産 作成日:2010年11月9日_記事番号:T00026414

トコブシ養殖、台東県で全滅

 
 台湾で「九孔」と呼ばれるトコブシが食卓から消えて久しい。かつて年間3億5,000万個の生産量を誇った台東県成功鎮では、ウイルス感染でトコブシの養殖が全滅状態となり、養殖再開のめどは立っていない。9日付中国時報が伝えた。

 北部の台北県貢寮郷でも近年、中国からの輸入成貝を養殖したことが原因で、冷水性ウイルスが広がり、トコブシ養殖が再起不能の大打撃を受けた。成功鎮のトコブシ全滅もウイルスが原因には違いないが、貢寮郷の漁業関係者は「東部、南部の養殖場では、近親交配で遺伝的に弱くなり、ウイルスへの抵抗力が低下したのではないか」と指摘した。

 台東県では、東部海洋生物中心で品種保存用にトコブシ養殖が細々と続けられているだけとなった。貢寮郷でも少量の養殖が続けられているだけだ。台湾料理の代表的食材だったトコブシの復活は困難な道のりが予想される。