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作成日:2010年11月9日_記事番号:T00026427
携帯電話部品、Q4需要は15%減退も
大手スマートフォンメーカーが販売促進に注力する中、携帯電話部品業者は当初、今年第4四半期は例年のようにハイシーズンの第3四半期に比べ顕著な落ち込みを見せることはなく、好調が続くと予測していた。しかし各部品メーカーが発表した10月売上高によると、閎暉実業(シリテック)が過去最高を記録した以外は、毅嘉科技(ICHIAテクノロジーズ)、美律実業(メリー・エレクトロニクス)とも前月比約1割減となっており、今期通期でも10〜15%減収となるとの見方が業界で強まっている。9日付電子時報が報じた。
毅嘉科技は、10月の連結売上高が前月比8.47%減の8億1,000万台湾元(約21億7,000万円)。文字盤などの部品は1%の成長となったが、フレキシブルプリント基板(FPC)の出荷が遅れたことが減収幅の拡大につながった。第4四半期は前期比10%減と予測している。
美律実業の10月連結売上高は、前月比10.47%減の6億6,800万元で、前期からハンズフリーセット出荷がずれ込んだ効果が見られなかった。第4四半期通期では前期比10〜15%減の予測だ。
一方、シリテックは同月連結売上高が前期比1%増の13億7,000万元で、5カ月連続の単月過去最高を記録。うち携帯電話部品事業が21%の増収と好調をけん引しており、第4四半期通期でも前期比5%以内の減収にとどまると見込んでいる。