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郭台銘・鴻海董事長、「絶対にブランドは持たない」


ニュース 電子 作成日:2010年11月9日_記事番号:T00026429

郭台銘・鴻海董事長、「絶対にブランドは持たない」

 
 アップルのスマートフォン「iPhone 4」1台の利益が360米ドルなのに対し、受託生産業者の利益は6.54米ドルと言われ、ノートパソコン受託メーカーの粗利益率も4%を割り込むなど、電子製品の受託生産業はブランドに比べ極めて利益率の低い状況にある。しかしそんな中、EMS(電子機器受託生産サービス)世界最大手、鴻海科技集団(フォックスコン)の郭台銘董事長はこのほどメディアとのインタビューで、「われわれは得意とする製造業に集中し、ブランド事業に手を出すことは絶対にない」と強調した。9日付電子時報が報じた。

 郭董事長は、受託生産事業について液晶パネル、ガラス、アルミフレームを組み合わせた製品を例に挙げ、「すべてにおいて精度の高い技術があって初めて、その相乗効果が表れる」と語り、「この点で他の同業者はわれわれに永遠に追い付けない」と自信を示した。

 一方ブランド事業については、「科学技術、マネジメント、文化などさまざまな要素が含まれる上、育成には数十年、数百年が必要で、しかも品質や新しい技術にキャッチアップできなければすぐに駄目になる」として、「こういったものに手を出す余裕はない」と強調した。

 また、小売事業への参入については「大陸(中国)国内市場の成長を機に、既存サプライチェーンを持つメリットを生かし、工場から末端市場まで最速、最低のコストで中間在庫の発生しないサービスを提供することが目的」と話した。