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蘇花公路改良工事、環境影響評価が審査通過


ニュース 運輸 作成日:2010年11月10日_記事番号:T00026446

蘇花公路改良工事、環境影響評価が審査通過

 
 宜蘭県と花蓮県を結ぶ幹線道路、蘇花公路(蘇澳~花蓮)の改良工事をめぐり、行政院環境保護署(環保署)は9日、環境影響評価委員会大会を開き、6時間にわたる審議の末、工事が周囲の生態系に及ぼす影響について観察を続けるなどの条件付きで着工を認めることを決定した。10日付蘋果日報が伝えた。
 
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環境保護団体は、着工条件の厳格化などを評価の結論に求めるよう求め、会場外で抗議活動を行った(9日=中央社) 

 交通部の構想によると、蘇花公路の改良工事は全長38.4キロメートルに及び、総工費は490億台湾元(約1,330億円)が見込まれる。来年2月の春節(旧正月)明けにも着工され、2017年に全線開通の見通しだ。

 蘇花公路の改良をめぐる論議は20年前の蘇花高速道路建設計画にさかのぼる。環境団体の反対などで曲折を経たが、先月の台風13号(アジア名・メーギー)で大規模な土砂崩れ事故が起き、一気に風向きが変わった。

 傅崐萁・花蓮県長は「万里の長城を築くにも、準備にこれほど長期間をかけかったはずだ」と述べ、20年間の論議に終止符が打たれたことに胸をなで下ろした。

 ただ、環境団体は審議が拙速すぎるとして、行政訴訟に訴えることも示唆しており、曲折が続く可能性もある。