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花博の偽造チケット出回る、主催者の台北市職員も購入


ニュース 社会 作成日:2010年11月11日_記事番号:T00026469

花博の偽造チケット出回る、主催者の台北市職員も購入

 
 6日に開幕した台北国際花卉博覧会(花博)の偽造入場チケットが出回っているもようだ。「団体で購入すれば通常よりも安く手に入る」という触れ込みの携帯電話のショートメールが大量に発信されており、台北市職員や警察官までがこれにだまされて大量に発注を行ったという。

 花博の入場料は通常大人1枚300台湾元で、10人以上の団体なら同180元。しかし今回出回っているメールでは、「共同購入で120元、予約はあす朝まで」や「3万枚購入で1枚105元、8万枚で1枚102元」などとなっている。

 5,000枚を予約したという周さんによると、販売主は「花博チケットの売れ行きが予想よりも良くなかったから、市政府が手元にあるものを横流しした」と説明したという。

 同メールがチケットの入手先と説明している台北市産業発展局の陳雄文局長は、「これまで販売された割引チケットの中には3万枚購入で1枚120元というものもあったが、共同購入向け割引券の販売は8月にすべて終了しており、市中に出回る可能性は絶対にない」と強調した。市は既に詐欺事件として警察に通報済みだ。

 自身も10日にメールを受け取った譚国光・同市副秘書長によると、カード式の偽造チケットは本物と見た目の区別がつかず、使用済み花博チケットを収集して偽造している疑いが強いようだ。また同チケットはデータがカード内に記録される技術が使用されており、外からは使用済みかどうかを見分けることができないという。自分のチケットが本物かどうか不安な購入者は、花博会場やMRT駅に設置された機器で価格や使用日時を調べれば確認できるそうだ。

 詐欺メールを受けて、大手銀行や政府機関、果ては主催者の台北市政府内でも共同購入希望者を募る呼び掛けが行われたというから、定価の1枚300元は誰もが「高過ぎる」と思っているということになる。