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作成日:2010年11月11日_記事番号:T00026476
滑走路に貨物機、中華航空機が急上昇し回避
10日午後3時ごろ、中華航空(チャイナエアライン)の青島発台北行き532便(機種・ボーイング747−400)が桃園国際空港への着陸直前、離陸が遅れた長栄航空(エバー航空)の貨物機が滑走路上に待機していたため、管制塔の指示で中華航空機が急上昇し、着陸をやり直すトラブルがあった。11日付中国時報が伝えた。
中華航空機には乗客390人が乗っており、26分遅れで着陸した。桃園空港の管制塔責任者は「着陸やり直しは最も安全な対応方法で、無理な着陸をすれば危険があった。やり直し指示は安全上の理由だった」と述べたが、直前の管制に問題があったかどうかについては明言しなかった。
乗客の1人は「着陸しようとしていた機体が急に上昇した。角度が急だっただめ乗客はみな驚いた顔をしていた。その後機長が着陸時に滑走路上に別の飛行機がいるのが見つかり、旋回する必要があると謝罪した」と証言した。
関係者によると、桃園空港では先週にも中華航空機の貨物機が滑走路で加速中、滑走路の端に長栄航空の貨物機が侵入してきたため、緊急に減速し、滑走路を離脱することで事故を避けるトラブルが起きたばかり。相次ぐトラブルに管制上の問題を指摘する声が上がっている。