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富邦金控、「南山人寿再入札なら応札」


ニュース 金融 作成日:2010年11月11日_記事番号:T00026477

富邦金控、「南山人寿再入札なら応札」

 
 富邦金融控股の蔡明興副董事長は10日、中国福建省アモイ市で系列損害保険会社の開業パーティーに出席し、米保険大手AIGの台湾生命保険子会社、南山人寿保険の売却入札が再度行われ場合、応札する意向を表明した。11日付経済日報などが報じた。

 蔡副董事長は「南山人寿の売却入札に応札するかは値段次第だ。前回最低入札額の21億5,000万米ドルという価格はやや高過ぎだ。もう少し安いことが望ましい」と述べた。蔡副董事長が南山人寿売却に向けた再入札への応札意向を明言したのは初めて。

 蔡副董事長は一方で、「現在の環境は、南山人寿の1回目の売却入札が行われた時期よりは改善しており、入札価格が前回より高くなることもあり得る」とも語った。

 蔡副董事長はこのほか、アモイ銀行に続き、中国で別の銀行に出資する可能性について、「香港法人は香港の法律に基づけば、中国の銀行への出資が1行には限られていないので、可能性を排除しない」と述べた。

 ただ、富邦金控の龔天行総経理は「台湾の金融機関による中国の銀行への出資は(台湾の)現行法で1行までに制限されており、2行目への出資は中台の監督機関による規制緩和が前提になる」と付け加えた。