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化学繊維原料、綿花高騰で来年まで好調=台プラ【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年11月11日_記事番号:T00026482

化学繊維原料、綿花高騰で来年まで好調=台プラ【表】

 
 綿花の国際相場上昇を受け、代替品となる化学繊維の原料であるエチレングリコール(EG)、カプロラクタム(CPL)、高純度テレフタル酸(PTA)、アクリロニトリル(AN)が需要急増により価格が上昇しているが、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の主管によると好況は来年まで続く見通しだ。11日付経済日報が報じた。
 
T000264821

 
 ANのスポット価格は、中国石油天然気集団参加、吉林石化(吉林省)のAN生産ライン4本(生産能力合計45万トン)のうち3本が故障のため生産停止したことで中国市場への供給が減少し、1トン当たり3%上昇して2,200米ドルに達した。

 一方、CPLは、韓国・中国の生産拠点の多くが修理期間であることに加えて、中国が米国・欧州に対してCPLの反ダンピング調査を行っているため欧米からの供給が激減、1トン当たり7,500米ドルまで上昇し、過去最高値の7,650米ドルに近づきつつある。

 証券会社は、南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)と中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)の10月売上高は、それぞれ前月比2.2%、3.5%の減収となったものの、EG、EG、CPLなどの粗利益率が高いため、増益になる可能性があると指摘している。