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作成日:2010年11月11日_記事番号:T00026493
奇美電Q4稼働率、75%に回復へ
液晶パネル最大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)はこのほど海外の機関投資家向けに米国で行った説明会で、需要の回復から第4四半期の稼働率が75%と、前期から10ポイント上昇する見通しを明らかにした。11日付工商時報が伝えた。
同社によると、稼働率は9月に60%まで落ち込み、第3四半期通期でも65%と低い水準にとどまったが、今期に入り需要回復と市場の在庫不足から、上昇が見込まれると説明した。特に中国と米国の顧客からの受注が増加、3週間前から緊急受注が相次いでいるという。
また、パネル価格についてはIT(情報技術)製品向けで現金コスト前後からの反発が始まっていると指摘した。液晶テレビ向けは、米国市場で発光ダイオード(LED)をバックライトに採用した製品の在庫水位が高いため小幅な下落が続いているが、今後需要は上向くとしている。
このほか、タッチパネルの売上比率が来年は15~20%と、今年の5%からへと飛躍的に伸びるとの見通しを示した。今年のタッチパネル出荷枚数はスマートフォン向けで既に2,000万枚に達し、来年はスマートフォンと米アップルの携帯マルチメディア端末「iPod touch」向けが6,000万枚、タブレット型パソコン向けが1,500万枚に達するとの予測を示した。