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米台上層部の対話ルート、断絶状態か


ニュース 政治 作成日:2007年9月14日_記事番号:T00002650

米台上層部の対話ルート、断絶状態か

 
 陳水扁政権が計画している台湾名義による国連加盟の是非を問う住民投票に米国が反対したことに端を発し、民進党の総統選候補者、謝長廷氏による7月の訪米を最後に、米台間の上層部ルートの対話が断絶状態に陥っているようだ。民進党陣営の関係者が13日語ったところによると、米国は台湾側の使者と会おうとせず、国家安全会議高官の対話まで中断している状態だという。14日付聯合報が報じた。

 この関係者によると、米国は台湾との対話を拒絶しているわけではなく、「陳総統がまったく耳を貸さない」ため、陳総統の使者との対話は無意味だと認識しているようだ。事務レベルでの対話には支障は起きておらず、呉釗燮駐米代表と米国の官僚との対話は続いているという。

 これまで米国は、2004年の総統選挙と同時に実施された「中国のミサイルに対する防衛力強化の是非」を問う住民投票や、昨年陳総統が国家統一委員会と国家統一綱領の廃止を宣言した際も、高官を派遣して台湾側と意思疎通を図ってきたが、今回は対話そのものを拒否し続けており、不満の強さを物語っている。