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南山人寿の売却先、2カ月以内に決定へ


ニュース 金融 作成日:2010年11月12日_記事番号:T00026503

南山人寿の売却先、2カ月以内に決定へ

 
 12日付工商時報は、米保険大手AIGのベンモシェ最高経営責任者(CEO)がこのほど、台湾政府と協力し、1~2カ月以内に台湾の生命保険子会社、南山人寿保険の経営譲渡先を新たに模索する方針を表明したと報じた。消息筋によると、今回は公開入札の方式を取らず、譲渡金額は前回の入札実施時と同水準の20億米ドル前後が見込まれるという。

 これに先立ち、AIGは今年第3四半期の決算発表に際し、米国での公的資金償還に向け、1年以内に南山人寿の売却を完了する方針を示していた。今回のベンモシェCEOの発言は売却期限を大幅に前倒ししたものだ。

 南山人寿をめぐっては、昨年10月に行われた売却入札で、香港の中策集団(チャイナ・ストラテジック・ホールディングス)とプリマス・フィナンシャル・ホールディングスが落札したが、経済部投資審議委員会(投審会)の認可が下りなかったため、株式売買契約は効力を失った。このため、ベンモシェCEOは今回、台湾政府との協力を強調した。

 譲渡先としては、前回買収に失敗した中策・プリマス陣営のほか、中国信託金融控股、富邦金融控股、潤泰集団の尹衍リョウ総裁(リョウは木へんに梁)などが取りざたされている。