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化学繊維原料急騰、布地業界が苦境に【図】


ニュース その他製造 作成日:2010年11月12日_記事番号:T00026507

化学繊維原料急騰、布地業界が苦境に【図】

 
 化学繊維原料となる高純度テレフタル酸(PTA)、エチレングリコール(EG)の相場が過去2週間で平均25%上昇し、フィラメント糸や加工糸の価格が11月に入り、1キログラム当たり15台湾元(約41円)も値上がりしたため、布地業界が苦境に直面している。12日付工商時報が伝えた。
 
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 業界団体、台湾区絲綢印染整理工業同業公会の許宏璋理事長は「これほどの値上がりは過去に例がなく、台湾元高の影響もあり、台湾に1,000社ある中小の布地工場や染物工場は倒産の危機に直面している」と述べた。

 急騰を懸念する布地工場やフィラメント糸工場は、受注をストップしている状態で、このまま値上がりが続けば、来月以降は操業をストップする工場が続出する見通しだ。

 業界関係者によると、今回の相場上昇は、綿花価格の急騰で化繊原料に対する需要が急激に増加したことが原因。さらに投機的要素も加わり、相場見通しが極めて不透明な状態となっている。

 台湾区絲綢印染整理工業同業公会、台湾区織布工業同業公会、台湾針織工業同業公会などの業界団体は、近く政府に対策を求める陳情を行う方針だ。