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燁輝に深刻な打撃、鴻海の調達切替で


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年11月12日_記事番号:T00026510

燁輝に深刻な打撃、鴻海の調達切替で

 
 鴻海科技集団(フォックスコン)は、工場を中国内陸部に移転することに対応し、亜鉛めっき鋼板の大半を中国・武漢鋼鉄、馬鞍山鋼鉄からの調達に切り替えた。鴻海は台湾地場の燁輝企業から亜鉛めっき鋼板を調達してきただけに、同社は大きな打撃を受けている。12日付経済日報が伝えた。

 燁輝企業は亜鉛めっき専業の鉄鋼メーカーとしては世界最大手で、年産130万トンのうち、鴻海に30万トン以上を供給してきた。市場関係者によると、年初時点で燁輝企業は鴻海傘下の富士康国際(FHI)に月3万トンの亜鉛めっき鋼板を供給していたが、現在は月1万トンにまで落ち込んでいるという。

 鴻海の郭台銘董事長はかつて、燁輝企業を長期的戦略提携関係の例として挙げ、他社の鉄鋼価格が安い時にも同社との提携を守る姿勢を示していたが、中国での生産拠点が内陸部にシフトしたことで、調達先の見直しを余儀なくされた格好だ。

 また、市場関係者によると、盛餘(SYSCO)は年初時点で台湾系電子メーカーに対し、中国で必要な亜鉛めっき鋼板を月1万2,000トン供給していたが、これも現在は月4,000トンまで減少しているという。