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作成日:2010年11月12日_記事番号:T00026522
デルタのカラー電子ペーパー、来年上半期に量産開始
先ごろブリヂストンと次世代電子ペーパーデバイスの共同開発で合意した、台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)の鄭崇華董事長は、カラー電子ペーパーは高価格・高品質で収益率の高い経営が可能だと好感を示し、「既に少量生産を行っており、2011年上半期に量産を開始する」と表明した。観測によると、同時期にデルタのカラー電子ブックリーダー第1号機種が、8.2インチディスプレイ搭載で提携先の麗訊科技「Vivitek」ブランドの製品として中国市場に投入されるとみられている。12日付電子時報が報じた。
また鄭董事長は、今後ブリヂストンの電子ペーパーモジュールを使用し、初期は電子ブックリーダー、電子看板を主力として大中華市場を主要ターゲットとすると説明した。ただ、電子ブック市場は参入業者が増え、価格競争が激化していることから、将来的には電子新聞、電子雑誌、屋外電子看板など大型のカラー電子ペーパー市場を開拓する方針を示した。
なお、アップルのiPadをはじめとするタブレット型パソコンの登場で電子ブックリーダー市場の前途は危ぶまれていたが、鄭董事長は、電子ペーパーの応用範囲の広さ、環境にやさしく省電力というメリットを強調し「これはわれわれが進むべき道だ」と語った。