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作成日:2010年11月15日_記事番号:T00026534
対中輸出のGDP比、世界最高の14%に
英エコノミスト誌ウェブサイトのコラムによると、2009年の各国・地域の対中輸出額が域内総生産(GDP)に占める割合を比較すると、台湾は14.3%と世界で最も高いことが明らかになった。コラムでは台湾と韓国の経済はアメリカに代わり中国への依存が特に進んでいると指摘しているが、台湾の数値は2位の韓国を3.9ポイントも上回っている。14日付自由時報が伝えた。
このコラムは「中国は思っているほど重要ではないかも知れない」との標題で、各国の対中輸出額のGDP比を取り上げ、米国0.5%、欧州連合(EU)0.7%、日本2.2%と、その低さを指摘している。
一方で台湾は世界でその比率が最高となり、民進党系のシンクタンク、台湾智庫(台湾シンクタンク)の呉栄義董事は、台湾経済は既に中国市場と固く結びついており、「中国がくしゃみをすると台湾が風邪を引く」恐れがある状況だと警戒感を示した。
また、中央大学管理学院の邱俊栄副院長は「対中貿易の依存度がこれほど高いということは、中国と世界経済に対する2重のリスクを負うことになり、さらに経済発展の自主性も失いかねない」と指摘。また、台湾から中国への輸出はこれまで原料や半製品が主となってきたが、中国でもこれらの産業は発展しており、今後、中台分業モデルは難しくなると語った。